ここ数日わたしは電源タップを新しく買おうか考えている。オンラインで検索して商品を見比べては,「これはいいなぁ,いや,少し物足りないなぁ,ちょっと高いし」などと,あれこれ見て時間をつぶしている。
暇つぶしのためにやっているということなら,それもいいのだが,必ずしもそうではない。暇つぶしではないというのは,余った時間に行っているのではなく,時間を割いて行っているから,そう思う。
それでは,私は買い物をしているのかというと,それもよくわからない。もちろん買い物はそれ自体が娯楽だ。購入したモノそのものがもつ価値だけが買い物のという行為のすべてではない。商品を選ぶ過程自体が買い物という行為の価値の一部だ。だから,これはどうだ,あれはどうだと考えるのも買い物をしていることになるのだろうが,それは買うと決めているときのことのような気がする。

電源タップを買うのがよいのか,私はまだ悩んでいるのだ。常時使うわけではないが,時々使う機器の電源をつなぐのに,いちいち腰を上げるよりも,一つ電源タップがあればよいのではないか,いや,それぐらいの作業もそのうちできなくなるかもしれないのだから,できるうちはその程度の体を動かすことは手間を惜しまない方がいいのではないか,そんなことを考えながら,電源タップの商品説明を見ている。
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