世界をよりよく理解することとの別れ

Fox Newsの看板アンカー,極右の差別主義者のタッカー・カールソンがFox Newsを事実上解雇され,同日に,CNN Newsの看板アンカー,ゲイの左翼ドン・レモンがCNNの再契約交渉を蹴ったことが公になった。

ニュースのエンタメ化の果ての出来事に思うのは,世界をよりよく理解しようとする人が大昔から取り組んできたことと,いま私たちが別れようとしていることだ。

この二つを点のつなぐ長い線をどこまで追えるか,これから考えていきたい。

Screen-Capture of the TIME Magazine report on fires of Clarson, and Lemon.
https://time.com/6274088/tucker-carlson-don-lemon-firing/

カールソンはトランプを支持し,レモンはトランプを小ばかにし続けてきた。二人はともに職場や放送中の女性差別で問題になっていた。

2人がなぜ解雇されたかには興味がない。2人の放送姿勢はどちらも好きではなかった。

2人に共通していたのは,厚顔さだった。どんな方面からの非難や批判にも顔色を変えずに沈着冷静に反駁する姿勢は,見事で,私にまねのできないものだ。

その反面2人はともに,自分の主義主張を表現するときは,ともて感情的になり顔を赤らめて唾を飛ばして,ときには涙も見せながら訴える。演技派だ。

2人のネットワーク離脱はケーブルテレビのニュース・ショーの全盛時代の最後を象徴する出来事になるだろう。

ニュース・ショーの時代はトランプとともに頂点を迎え,そして終焉を迎えた。トランプはニュース・ショーのようなテレビ番組,リアリティ・ショーの人気出演者で,それで知られるようになって,その延長で米国大統領になった。


テレビはマスを作り出す最高の装置だった。それは1991年の湾岸戦争をリアル・タイムでCNNが流したときに,世界を一つにした。

点と点をつなぐ長い線は,湾岸戦争とウクライナ戦争を結ぶことなのかもしれない。(続く。。。はず)


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