「サービスの品質を見定めるにはバックヤードを見ることだ」というのは,一昔前までは常識的な部類のことだったと思う。近所の高級ホテルのにぎわいを見ていていると,今どきは,そうではなくて料金や価格で判断する人が多くなってきたように思う。

バックヤードがぐちゃぐちゃだ。外周の掃除はしてある。だが掃除の仕方を見れば,質は想像できる。ほうきで吐き散らかしながら,大きなごみを回収しているのはまだいい。ひどいところは,バキュームではなく,反対に送風機でほこりを集めている。近所迷惑はお構いなしだ。

出入りの業者も買いたたいているのがわかる。質のいい業者が出入りしていない。たとえば,ごみ回収業者だ。京都にはたくさんの業者がある。しっかりしたところから,とにかく集めるだけのところまで。暮らしていれば,どこがよい業者でどこがひどい業者かはおのずと見えてくる。ひどいところを使っている高級ホテルがある。

では,そのホテルが悪いホテルかと言うと,必ずしもそうではない。働いている人たちは,精一杯仕事をしている。お金がかかっていないだけのことだ。